こんにちは、加藤工務店です。
10月に入り、長雨も落ち着いて過ごしやすい季節になってきました。外まわりのメンテナンスについて考えるのにもよい時期です。
外壁の色あせや汚れが気になって、「そろそろ塗り替えた方がいいのかな?」と思う方もいるのではないでしょうか。
でも、そもそもなぜ外壁は塗り替える必要があるのでしょう。今回は、見た目をきれいにするだけではない「塗装の役割」から、劣化のサイン、塗装だけでは解決できないケース、自宅ではどう判断すればよいのかまで順番にご紹介します。
そもそも、なぜ外壁を塗るの?

※画像はイメージです
外壁塗装には、家の印象をきれいに整える役割があります。
しかし、それだけではありません。
外壁は毎日、雨や風、紫外線などにさらされています。塗装によって表面につくられた塗膜には、こうした外部からの影響を受けにくくし、外壁材を保護する役割があります。
イメージするなら、外壁材の表面を守る「保護膜」のようなものです。
ただし、この塗膜も永久に同じ状態を保てるわけではありません。年月とともに少しずつ劣化していくため、状態に応じて塗り替えることが必要になります。
塗装が傷んでくると、どんな変化が出る?

※画像はイメージです
塗膜の劣化は、いきなり大きな不具合として現れるとは限りません。
例えば、次のような変化が見られることがあります。
□色あせが目立ってきた
□外壁を触ると白い粉のようなものがつく
□塗膜に剥がれや膨れがある
□外壁にひび割れが見られる
外壁の表面に白い粉が現れる現象は「チョーキング(白亜化)」と呼ばれ、塗膜が劣化しているサインの一つです。

※画像はイメージです
ただし、こうした変化が見つかったからといって、すべて同じ方法で塗り替えればよいわけではありません。
どこに、どのような傷みが出ているのかを確認することが先になります。
「上から塗れば大丈夫」とは限らない

ここで知っておきたいのが、塗装だけでは解決できない傷みもあるということです。
例えば、外壁にひび割れや欠損、浮きなどがある場合は、その状態に応じた補修が必要になることがあります。国土交通省の公共建築改修工事の標準仕様でも、外壁のひび割れ・欠損・浮きなどの補修と、仕上げの改修は分けて扱われています。
そのため、基本的な考え方は、
外壁の状態を確認する
↓
傷んだ部分があれば補修する
↓
必要に応じて塗装する
という順番です。
外壁の見た目だけをきれいにするのではなく、下地や外壁材の状態まで見たうえで工事内容を決めることが大切です。
外壁塗装は何年くらいが目安?

では、どのくらいの間隔で塗り替えればよいのでしょうか。
外壁塗装は10年前後が一つの目安として紹介されることが多く、日本建築仕上材工業会では一般的な外装の塗り替え時期をおおむね9~15年としています。
ただし、これはあくまで目安です。
塗料や外壁材の種類、日当たり、雨風の当たり方、地域の環境、施工状態などによって劣化の進み方は変わります。同工業会も、塗膜の劣化状態や改修目的、建物の環境などによって塗り替え時期は異なり、一概に何年とは決められないとしています。
ですから、
「10年たったから必ず塗る」
「まだ10年たっていないから大丈夫」
と年数だけで判断するのではなく、前回の塗装からの年数と現在の状態を合わせて考えることがポイントです。
「10年」は塗り替えの期限ではありません。前回の施工からの年数を確認しながら、実際の外壁の変化を見るための目安として活用しましょう。
わが家はどう判断すればいい?

自宅の外壁について、専門的な判断を自分でする必要はありません。
まずは次の3つを確認してみましょう。
① 前回いつ塗装したか確認する
新築時や前回の塗り替えから、どのくらい経っているかを調べます。
② 外壁の状態を見てみる
色あせ、粉っぽさ、剥がれ、膨れ、ひび割れなどがないか、無理のない範囲で確認します。
③ 気になる変化があれば専門業者に見てもらう
表面を見ただけでは判断しにくい傷みもあるため、補修が必要なのか、塗り替えの時期なのかを確認してもらいましょう。
相談するときは、
・今、外壁はどのような状態なのか
・補修が必要な場所はあるのか
・今すぐ塗り替える必要があるのか
を聞いておくと、工事の必要性を理解しやすくなります。
まとめ:塗装の目的は「塗ること」ではなく家を守ること

外壁塗装というと、「色をきれいにする工事」という印象を持つ方も多いかもしれません。
もちろん美観を整えることも役割の一つですが、それだけではなく、塗膜によって外壁材を保護し、住まいを維持していくためのメンテナンスでもあります。
一方で、傷んでいる部分にただ塗料を重ねればよいわけではありません。
まず外壁の状態を確認し、必要なら補修を行い、そのうえで塗装する。
そして塗り替え時期についても、一般的な年数だけで決めず、実際の外壁の状態と合わせて判断することが大切です。
前回の塗装から10年前後経っている、あるいは外壁をしばらくじっくり見ていないという方は、秋の過ごしやすい時期に一度、わが家の外まわりを確認してみてはいかがでしょうか。












