梅雨でも快適に。自然の力で暮らしを整える「無垢材」の魅力とは?

こんにちは、加藤工務店です。

いつになく、雨や曇りが多いようなこの季節。それもそのはず、梅雨の季節が到来です。。。この時期はご自宅で過ごす時間を少しでも快適にしたいですよね。

そんな今回のテーマは「無垢材」です。無垢材は、ジメジメした季節でも快適さを保つ天然の調湿効果と、素足で歩くのが心地よい肌触りが魅力です。梅雨時期には湿気を吸収し、冬場には水分を放出してくれるため、一年を通して快適な室内環境を維持できます。無垢材の魅力や、気をつけたい点など、無垢材についてご紹介していきたいと思います。

なぜ梅雨期に無垢材がいいの?

梅雨のように湿度の高い時期にこそ、その真価を発揮するのが「無垢材」です。自然の木そのものを使った無垢材は、空気中の湿気を吸い込んだり、乾燥時に水分を放出したりと、天然の調湿機能を持っています。エアコンや除湿機にばかり頼りすぎることなく、空間全体の湿度を快適に保ってくれるのです。

さらに、無垢材ならではの「肌触りのよさ」も見逃せません。夏はひんやりと涼しく、冬はほんのり温もりを感じる無垢材の床は、素足で歩くのが気持ちよく、家の中で過ごす時間をより快適にしてくれます。

※画像はイメージです

自然素材のため、化学物質によるシックハウス症候群の心配も少なく、赤ちゃんや小さなお子さん、高齢者、ペットと暮らすご家庭でも安心です。また、木の種類や年輪によって生まれる個性的な木目や風合いは、空間にやさしさと上質な美しさを与えてくれます。

時間が経つにつれて色合いやツヤが変化していく「経年変化」も無垢材の楽しみのひとつ。暮らしの思い出とともに、家そのものが味わいを増していくのです。加えて、木の香りにはリラックス効果があり、ストレスの多い日常に、ほっとできる癒しの空間をもたらしてくれます。

無垢材のデメリットは?

一方で、無垢材には注意すべき点もあります。まず挙げられるのが「価格の高さ」。加工や乾燥に手間がかかる分、合板や集成材よりもコストがかかる傾向にあります。

また、自然素材であるため、木の個体差によって「品質にばらつき」があるのも特徴です。同じ樹種でも色味や木目が異なり、思っていたイメージと違うと感じることもあります。

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湿度の影響を受けやすいため、「反り」や「割れ」などの変形が起こる可能性も否定できません。乾燥する冬場にはフローリングに隙間ができることがあり、メンテナンスを怠ると美観にも影響します。

さらに、柔らかい無垢材は「傷がつきやすく、汚れやすい」傾向も。特にダイニングや子ども部屋など使用頻度の高い場所では、日々の小さな傷やシミが目立ちやすくなるかもしれません。そうした点も含めて「育てる楽しみ」ととらえられる人には適していますが、美観を重視する方にはデメリットと感じられるかもしれません。

無垢材を長く楽しむためのお手入れ方法

無垢材を美しく保ち、長く愛用するためには、日々の手入れと定期的なメンテナンスが大切です。

基本は「掃き掃除」と「乾拭き」。フローリングワイパーや乾いた雑巾を使って、木目に沿って汚れを取り除くと効果的です。水拭きをする場合は、固く絞った雑巾で軽く拭いた後、すぐに乾いた布で拭き取るのがポイント。水分が残ると、木の反りやシミの原因になるため注意が必要です。

飲み物をこぼしたときなどは、放置せずすぐに拭き取りましょう。湿気がこもるとカビの原因にもなります。

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年に1〜2回は、オイルやワックスで保護層を作ることで、傷や汚れがつきにくくなります。また、汚れが落ちない場合は専用のクリーナーや天然素材の洗浄液を使用し、傷やへこみは紙やすりやウッドパテで修復が可能です。

深い傷やカビには電気サンダーでの削り直し、場合によっては部分的な張り替えが必要なこともありますが、それもまた無垢材との長い付き合いの一部。自然素材だからこそ、手間をかける価値があるのです。

日常的な注意点としては、「洗剤の使用」と「湿度管理」、そして「直射日光への配慮」が挙げられます。洗剤は薄めて使用し、使用後はしっかり拭き取りを。加湿器や除湿器で適切な湿度を保ち、直射日光が長時間当たる場所にはカーテンやブラインドで保護をすると良いでしょう。

無垢材を選ぶ時のポイント

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無垢材を選ぶ際には、用途や生活スタイルに合わせた選択が重要です。

たとえば、小さなお子さんがいる家庭や、ペットと暮らす家庭では「傷に強い樹種」を選ぶと安心です。ナラやオーク、チークなどの硬い木材は、耐久性が高くおすすめです。

また、表面塗装の種類によってもお手入れのしやすさや見た目が変わります。汚れがつきにくく耐久性に優れた「ウレタン塗装」、木の質感や香りを生かせる「オイル仕上げ」など、それぞれのメリットを理解して選びましょう。

施工は、信頼できる専門業者に依頼することが基本。施工の精度が、無垢材の持ち味を最大限に引き出す鍵となります。
無垢材は、手をかけるほどに応えてくれ、お手入れ次第で長く付き合える素材です。梅雨の季節をきっかけに、足元から住まいの快適性を見直してみてはいかがでしょうか?

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