実家離れ”に見る、今どき実家リフォームのヒント

こんにちは。加藤工務店です。
彼岸も過ぎ、ようやく暑さも落ち着いてきましたね。日中はまだ汗ばむ日もありますが、朝晩は涼しくなり、秋の深まりを感じる季節となりました。行楽や帰省をする方も多いかもしれません。

帰省のたびに懐かしさを感じる一方で、「ちょっと居心地が悪い」「長居はしにくい」と思ってしまう場面も、実は多くの方が経験しているようです。今回は、「“実家離れ”に見る、今どき実家リフォームのヒント」というテーマでお届けします。

実家離れは“気持ちの問題”だけじゃない?

「実家に帰省してもすぐ帰ってしまう」「以前ほど帰ってこなくなった」
そんな声を、多くの親世代から聞くようになりました。
しかしその背景には、「ライフスタイルの変化」や「住環境のズレ」など、世代間ギャップによる“居心地の違和感”が潜んでいることも少なくありません。

Y世代・Z世代の価値観と実家のギャップとは?

現在の30〜40代前半の「Y世代(ミレニアル世代)」、20代〜30歳前後の「Z世代」は、いずれもデジタルネイティブで、効率や快適性を重視する傾向が強い世代です。

この世代が実家に「帰っても落ち着かない」と感じてしまう主な理由には、以下のような点があります。

◎モノが多い、古い、動線が悪い

昭和〜平成にかけて築かれた家には、「とりあえず取っておく」「物を捨てない」という文化が根強く、モノが溢れがち。視覚的にも空間的にも圧迫感を感じやすく、特にミニマル志向の若者にはストレスに。

◎プライベート空間がない

独立後の生活に慣れた子世代にとって、実家では個室が物置になっていたり、壁が薄くて音が筒抜けだったりと、安心してくつろげる場所がないケースも。

◎スマートな生活ができない

Wi-Fi環境が不十分、コンセントが足りない、家電が古くて使いにくい…。Z世代にとっては「生活がしづらい場所」と映ってしまうこともあります。

“また帰りたくなる実家”にするためのリフォームヒント

では、どうすれば「帰りたくなる実家」へとアップデートできるのでしょうか?
親世代の思い出や生活を尊重しながらも、子世代の視点を取り入れたリフォームのヒントをいくつかご紹介します。

◎1. 収納と動線の見直しで“モノを減らす暮らし”に

押入れや納戸を整理して、「使うもの」と「手放すもの」を分けるだけでも、空間に余裕が生まれます。リフォームでは、造作収納や壁面収納の導入生活動線に合わせた間取り変更などで、日々の暮らしをよりスムーズに。

 ◎2. “こもれる空間”をつくる

Z世代・Y世代の多くは、自分の時間を大切にする傾向があります。
来客用だった和室を趣味スペースやワークスペースに転用したり、防音性の高い個室を整えることで、帰省時の“居場所”を確保できます。

◎3. 水まわりや内装をアップデート

トイレや洗面所が古いと、使うたびに「不便だな」と感じるもの。
節水タイプの最新トイレや、手洗い一体型カウンター、タッチレス水栓など、使いやすく快適な水まわり設備に更新するだけで印象は大きく変わります。
また、くすみカラーの壁紙や間接照明など、今風のインテリア要素を取り入れるのも効果的です。

◎4. デジタル対応の整備も忘れずに

「Wi-Fiが遅くてスマホが使えない」「コンセントが1つしかない」といった不満もよく耳にします。ネット環境の見直しUSBポート付きコンセントの増設など、ちょっとした改善で若い世代の“居心地”はぐっと良くなります。

◎5. 実家を“将来資産”と考える視点も

近年では、「帰ってこない実家」が空き家化するケースも増えています。
二世帯住宅化やバリアフリー化、断熱リフォームなどを視野に入れながら、今後の活用方法を含めて、家族で話し合うタイミングにするのもおすすめです。

リフォームは「家族の再接続」のきっかけに

実家をリフォームするという行為は、単に家をきれいにするだけではありません。
親子で「これからどう住みたいか」「どんな空間が理想か」を共有することで、家族の距離をもう一度近づけるきっかけにもなります。

リフォームによって、“帰りたくなる”“居たくなる”実家が生まれれば、年末年始や大型連休も楽しみになるはずです。

まとめ

“実家離れ”は、今の時代ならではの現象ですが、
見方を変えれば「実家のあり方を見直すチャンス」でもあります。
若い世代の価値観や暮らし方を取り入れて、住まいを少しずつアップデートしていくことが、次の世代にも愛される住まいづくりにつながります。

「今の実家をもっと快適にしたい」
「子どもや孫が気軽に帰ってくる家にしたい」
そんな方は、ぜひお気軽に加藤工務店までご相談ください。
今ある家を大切にしながら、“未来につながる住まい”を一緒に考えていきましょう。

 

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