“冬になると扉が閉まりにくい”は家の劣化サイン?季節性トラブルを分かりやすく解説

こんにちは、加藤工務店です。12月に入り、ぐっと冷え込みが強くなってきましたね。クリスマスのデコレーションで玄関ドアを美しく飾るリースなども見かけるようになりました。

この時期になると「玄関ドアが閉まりにくい」「室内ドアが枠にすれる」などの現象がみられることがあります。

実は、冬の寒さによって家の素材が縮んだり、逆に今まで気づかなかったゆがみが表面化したりすることがあります。放っておくと大きな修繕につながる可能性もあるため、早めのチェックが大切です。本記事では、冬特有の扉トラブルの原因と注意すべきサイン、簡単にできるチェック方法まで分かりやすく解説します。

冬に扉が閉まりにくくなる主な原因

  • 建材の“伸縮”によるもの

家の多くは木材を使っており、木は温度や湿度に敏感です。冬は空気が乾燥し、気温が下がるため木材が収縮します。その結果、扉や枠のわずかな隙間が広がったり、逆に収縮によって歪みが強調されたりして扉が引っかかる原因になることがあります。

  • 金属部品の収縮・油切れ

玄関ドアには蝶番やラッチ、錠前などの金属パーツが使われています。金属も温度で収縮するため、冬は動きが固くなりがち。また、潤滑油が減っていると冷え込みでさらに動作が鈍くなり、閉まりにくさが生じます。

  • 冬の結露による木枠の膨張

室内外の温度差が大きくなる冬は結露も発生しやすい季節です。湿気が木枠に吸収されると膨張し、扉とのクリアランス(隙間)が小さくなってしまうことがあります。特に北側の部屋や日当たりの悪い場所は影響が大きくなる傾向があります。

  • 基礎や土台の“沈み”が冬に表面化

家は年数とともに少しずつ沈下しますが、その微妙なゆがみが季節によって強調されることがあります。特に冬は乾燥で土が締まりやすく、“片側だけ沈む”ケースも。これは見逃されやすい初期劣化のサインで、扉の不具合として最初に現れることが多い現象です。

“劣化サイン”として注意すべき状態は?

「冬だけ閉まりが悪い」という場合は、季節による変化で一時的な現象のこともあります。しかし、次のような状態がある場合は注意が必要です。

  • どの季節でも“少し引っかかる”

春や梅雨、夏になってもどこかの季節でスムーズに閉まらない場合、家の構造そのもののゆがみの可能性も。

  • ドア枠や床に細い亀裂がある

木材の収縮だけでは説明できず、経年劣化や基礎の沈下により負荷がかかっている可能性があります。

  • 玄関タイルの段差が以前より大きくなった

玄関まわりの沈下が進んでいるサインです。片側だけ沈むケースでは、扉が傾いて見えることもあります。

  • ドアクローザーの異音・油漏れ

部品自体の寿命のため、調整や交換が必要な状態です。放置すると扉が急に閉まったり、逆に開きっぱなしになったりすることも。

扉の不具合は、家の劣化がもっとも早く表れやすいポイントのひとつです。“小さな違和感”を見逃さないことが大切です。

自分でできる簡単チェック

「これって修理が必要?」と感じたら、まずは次のような簡単なチェックがおすすめです。

・スマホアプリの水平器でドアの傾きを軽く確認
・紙を1枚はさんでスッと抜けるか試す(締まり具合チェック)
・蝶番のネジが緩んでいないか目視
・ドア枠や床まわりを撮影し、“去年の写真”と比較

とくに最後の「写真比較」は効果的で、家の変化に気づきやすくなります。日々の暮らしの中で見慣れてしまった微細なゆがみも、写真を並べれば一目瞭然。ご自身で“異変の兆し”を把握する良い方法です。

具体的にどんな修繕が必要?

冬の扉トラブルは、必ずしも大がかりな修繕が必要とは限りません。多くの場合は次のような調整で改善されるケースもあります。

・蝶番やラッチなど金属部品の調整
・ドア枠の微調整・削り作業
・床のたわみや基礎の点検
・結露が原因の場合は、内窓設置や換気改善などの“湿気対策”

扉まわりの不具合は、早期に対処するほど工事も最小限で済みます。逆に、ゆがみが進んでからだと大きな修繕につながることも。まずは状態を確認し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。

予防策:冬に備えてできるメンテナンス

冬に扉トラブルを起こさないためには、日頃の予防策が効果的です。

・ドアクローザーの動作確認と潤滑油の補充
・サッシまわりの結露対策(内窓、断熱カーテン、換気の見直し)
・家の通気を意識し、湿気を溜めない習慣
・加湿器を使う場合は湿度40~50%を目安に管理

特に結露対策は扉の不具合だけでなく、カビや建材の劣化防止にもつながるため、冬前からの取り組みがおすすめです。

 

冬は、扉の閉まりにくさなど“家の異変”に気づきやすい季節です。少しの違和感でも、家の劣化サインである可能性があります。早めに点検し、小さな調整で済ませることで大きな修繕を防げます。ぜひ、この冬はご自宅の“健康診断”を兼ねたチェックを行ってみてください!

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