家にも“夏バテ”がある?猛暑で傷みやすい住まいの場所とは

こんにちは、加藤工務店です。

ひと昔前は、8月も後半になると、少しずつ暑さもひと段落する季節でしたが、近年は厳しい残暑が長く続くことも珍しくありません。ひと夏の暑さで疲れがたまるのは、人だけではありません。住まいも強い日差しや高温、多湿といった過酷な環境にさらされ続けています。

もちろん、家が文字通り「夏バテ」するわけではありません。しかし、夏は住まいの素材や設備に負担がかかりやすい季節です。今回は、いつもの「故障していないか」という点検とは少し視点を変えて、夏の暑さが家のどこに、どのような負担をかけるのかを見ていきましょう。

家の“夏バテ”を招くのは暑さだけではない

夏の住まいを取り巻く環境は、想像以上に過酷です。

強い紫外線にさらされる場所があれば、日中に高温になり、夜になると温度が下がる場所もあります。さらに高い湿度や突然の激しい雨など、さまざまな条件が重なります。

こうした環境に一度さらされたからといって、すぐに住宅が傷むわけではありません。ただし、毎年繰り返されることで、素材の色あせや硬化、塗膜の劣化などが徐々に進んでいきます。

「夏が終わったから安心」ではなく、むしろ夏の終わりは、住まいがどんな環境にさらされていたのかを考えるタイミングでもあります。

一日中、日差しを受け続ける屋根・外壁

家の中でも特に夏の影響を受けやすいのが、屋根や外壁です。

屋根は日差しを直接受け、表面が非常に高温になることがあります。外壁も紫外線や熱の影響を受け続けるため、長い年月のうちに塗膜の色あせや劣化が進みます。

特に見ておきたいのは、家全体が均等に傷むとは限らないこと。日当たりや方角、周囲の建物によって、受ける紫外線や熱の量は変わります。

「南側だけ色あせが目立つ」「日当たりのよい部分だけ表面の状態が違う」といった差があれば、次回の外壁メンテナンスを考える際の参考になります。

意外な“働き者”がエアコンの室外機

夏に家の中で最も忙しい設備といえばエアコンですが、屋外では室外機も働き続けています。

室外機は室内から取り込んだ熱を屋外へ放出する役割を担っています。そのため、周囲に物が置かれていたり、雑草などで風通しが悪くなっていたりすると、熱を逃がしにくくなります。

だからといって、室外機を囲ってしまうような日よけは逆効果になることも。大切なのは、吹き出し口や吸い込み口の周辺をふさがず、空気が流れやすい状態を保つことです。

猛暑を乗り切った後は、室外機の周辺に物が増えていないか、落ち葉や雑草などで風通しが悪くなっていないか、一度見直してみるとよいでしょう。

夏の負担を受けるのは給湯器も同じ

少し意外なのが給湯器です。

夏はお湯を使う量が少なくなるため、給湯器への負担も小さそうに思えます。しかし、屋外に設置されている給湯器は、季節を問わず外気や風雨の影響を受けています。

給湯器の周辺に物を置いたり、植木などで給排気口をふさいだりするのは避けたいところです。

特に秋から冬は給湯器の使用量が増える季節。夏の終わりに周囲をすっきりさせておくことは、これから使用頻度が高まる時期への準備にもなります。

紫外線がじわじわ影響する樹脂・ゴム・木の部分

家には屋根や外壁以外にも、夏の日差しを受けている場所があります。

例えば、屋外の樹脂製品やゴム系の部材、ウッドデッキや木製フェンスなどです。

こうした素材は、長期間紫外線や雨風にさらされることで、色あせたり、硬くなったり、表面が傷んだりすることがあります。

特にウッドデッキなどの木部は、「まだ使えるから」とそのままにしがちです。表面の色あせや塗装の状態を見ながら、必要に応じて再塗装などのメンテナンスを検討すると長持ちにつながります。

“壊れてから直す”だけではない住まいのメンテナンス

住まいのメンテナンスというと、「ひび割れを見つける」「壊れた設備を交換する」といった不具合探しをイメージしがちです。

しかし、もう一つ大切なのが、その家がどんな環境にさらされているかを知ることです。

西日が強く当たる壁、日陰になり湿気が残りやすい場所、夏場にフル稼働する設備など、負担がかかりやすい場所は家によって異なります。

また、海の近くの住まいは風や砂、塩害などにより、通常の耐用年数よりも屋根・外壁・室外機・給湯器・建築材は傷みやすくなることも気にしておくと良いかもしれません。

 

こうした「わが家の弱点」を知っておけば、すべてを一度に修繕するのではなく、優先順位をつけてメンテナンスを計画しやすくなります。

夏の終わりは、わが家を見直すよいタイミング

暑い夏を乗り切った8月の終わりは、人が体調を整えるのと同じように、住まいにも少し目を向けてみたい時期です。

屋根や外壁だけでなく、エアコンの室外機、給湯器、屋外の木部など、「この夏、頑張っていた場所はどこだろう?」という目線で家を眺めてみると、これまで気づかなかった変化が見つかるかもしれません。

すぐに修理が必要とは限りません。大切なのは、住まいの変化を知り、必要なメンテナンスを適切なタイミングで行うこと。

今年の夏の“疲れ”をそのままにせず、涼しくなる秋に向けて、わが家の状態を一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

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